筑西市にある「野殿古墳」は、地域にひっそりとたたずむ小さな古墳ですが、その中には古代の暮らしや人々の想いがたくさん詰まっています。
今回は、この野殿古墳の魅力や特徴、そしてなぜ現在の場所に移されたのかといった背景まで、わかりやすくご紹介します。
古代の技術や文化を感じながら、ちょっとした歴史散歩を楽しんでみませんか?
野殿古墳の魅力:竪穴式石室に残る歴史と保存のストーリー
茨城県筑西市にある野殿古墳は、古代の埋葬文化を知るうえでとても大切な遺跡です。
築かれたのは6世紀後半ごろとされていて、特徴的なのは「竪穴式石室」という埋葬構造です。
この古墳はもともと、常陽製菓の工場敷地内で見つかりましたが、現在も同じ敷地内で移築保存されています。
保存のための移築と公開
野殿古墳の石室は、1976年に市の史跡に指定されました。
その後、工場の敷地拡張工事がきっかけで発掘調査が行われ、石室は敷地内に移されることに。
今は工場の正門近くに設置されていて、誰でも見学できるようになっています。
石室のつくりと出土したものたち
石室のサイズは、全長が約2.3メートル、幅は0.7メートル、深さは0.9メートルほどです。
内部には朱が塗られた跡も見つかっていて、当時の人々が特別な意味を込めて埋葬していたことがうかがえます。
出土品には、人骨2体をはじめ、鉄刀、鉄鏃(てつぞく)、刀子(とうす)、耳環などが含まれていました。
これらは古代の暮らしや信仰を知る手がかりになります。
古代の知恵と美しさにふれる場所
竪穴式石室は、古代の人たちがどんな想いで埋葬をしていたのかを今に伝える貴重な存在です。
石を積み上げた構造や朱の跡からは、当時の技術や信仰の一端を感じ取ることができます。
移築によって、こうした歴史的価値ある場所を私たちが実際に見て学べるのは、本当にありがたいことですね。
まとめ
野殿古墳は、大きな観光地ではありませんが、訪れることで古代の人々の暮らしや信仰にふれることができる、貴重な歴史スポットです。
竪穴式石室の保存状態も良く、出土品からは当時の埋葬の様子がリアルに伝わってきます。
今は工場の敷地内に移築され、誰でも自由に見学できるようになっているので、ちょっとした歴史散策にもおすすめです。
身近な場所で、遠い昔に思いをはせる時間を楽しんでみてくださいね。


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